地震

ニュージーランド地震から6日、クライストチャーチの今

ニュージーランドの南島クライストチャーチで2月22日に起きた大地震の続報です。
今日(27日)は快晴、最高気温は19度だけど日差しが強くて外にいると暑く感じる日でした。
ライフラインは82%の電気が復旧、65%の水が戻り、70%の医者がオープンしているけれど、学校は閉まっている状態です。

余震はかなりマシになってきました。でもクライストチャーチに住んでるみんなが知ってる通り、大きい余震って幾度となく来るよね。
去年9月にあった大きな地震のあと、定期的に大きい余震がきては、その後しばらく余震が増えたりの繰り返しだったから・・・
余震が減ってきても、また大きな地震が来るのが怖い。

現在も、市内中心地の4つのアベニューに囲まれた地域は立ち入り禁止の状態が続いており、入り口には軍の方やポリスが立っています。
禁止区域内の住人は入ることができるけど、出入りはかなり厳しくチェックされる。
住所の分かるものとIDを見せて、なぜ外に行くのか、どれくらいで戻るかなど聞かれてようやく出れます。
ニュージーランド地震 軍の装甲車
ところどころにこのような装甲車が停まってものものしい雰囲気。
上空には軍用機やヘリコプターも見ます。市内には液状化現象で出てきた泥が乾燥して風で砂ぼこりが舞っていて、歩くのも大変TT

専門家がチームを組んで、クライストチャーチ市内の建物をエリアごとにどんどんチェックしています。
チェックした後、下のような3種類の紙を建物の入口に貼っていくんだ。
(下の写真は去年9月の地震時に、見本として張り出されていたものです。今回も同じ紙が使われている様子)
ニュージーランド地震 建物の暫定審査
緑は大丈夫、黄色は危険かもしれない、赤は即時退去。
うちにもチェックが入ったようで、とりあえず緑が貼られてほっとしました。紙には「あくまで外見チェックをして重大な損傷が見られないというだけです。ちゃんとした検査を受けてください」という主旨のことが書いてあった。

メディアセンターとなっているアートギャラリーには、仮設テントもでき多くの取材陣が待機、新しい情報が出るのを待っています。
ニュージーランド地震メディアセンター
テントの中では地元メディア、世界中から来た記者達が記事を書いたり待機したりしている

ニュージーランド前首相のヘレン・クラーク(左)とPhil Goff労働党党首。写真には写っていないけど、国会議員のBrendon Burnsも同行していました。
Brendon Burnsは、クライストチャーチのMPでプレインズFMにもよく来てくれるんだ!
ヘレンクラーク元ニュージーランド首相
ヘレン・クラークは1999年から2008年11月までニュージーランドの首相を務め、今は国連で働いている方です。
国連から来たのではなく、一人のニュージーランド市民として来たのよ。って言ってました。

日本から来た外務省の徳永久志外務政務官の記者会見もありました。
今日から行方が分からない日本人の家族との個別の面談を始めたとのこと。
ニュージーランド地震
死者146人、日本人28人を含む200人が行方不明。
24時間態勢で頑張る日本の国際緊急援助隊を激励してきたところ。
日本の救助隊は、ニュージーランド政府から温かい食事や、冷え込んだ時には大型ストーブなどが支援されているなど日本人を中心としたお話でした。

メディアセンターからの帰り道、Moorehouse AveからAMIスタジアムが見えました。
ここから見た感じ、倒壊していない!遠くからみただけだから実際どうなのか分からないですが…今年の9月にはニュージーランドでラグビーワールドカップが開催されるということで、去年スタジアムの改装が終わってより多くの人を収容できるようになったところです。
ニュージーランド地震 ワールドカップ開催予定のクライストチャーチのAMIスタジアム
ニュージーランドといえばラグビー、クライストチャーチ市民の誰もが楽しみにしているイベントだからね。
でもワールドカップがクライストチャーチで開催されるのかどうか不安です。