地震

現在の大聖堂広場、PGCビルなど

3月3日、今日は快晴です。最高気温23度、最低14度。

ニュージーランド南島クライストチャーチの大地震からちょうど一週間の区切りの日、メディアバスで再び立ち入り禁止区域内に行ってきた話の続きです。

現在、クライストチャーチ中心部は禁止区域が2段階になっています。

まず1段階目として、シティー中心地の4アベニューに囲まれた地域。ここは立ち入り禁止区域となっていますが住人のみ、住所を証明できるものと、顔写真入りのIDがあれば午後6時までなら立ち入ることが可能です。ただし、そのあと禁止区域を歩いていると逮捕されるので、その後でかけることはできません。私の住んでるアパートはここにあります。2棟32ユニットあって、もう残ってるのは私達と、時々1,2家族が戻って来るくらい・・・地震の起こる前は、毎日パーティーをやってる家があって深夜まで賑やかだったのが、嘘のように毎晩シーンとしています。
昨晩は私たち以外居なかったっぽくて、怖いです。みんな避難したみたい。

そして2段階目がCTVビルディングやクライストチャーチ大聖堂、PGCビルのあるさらに危険なエリア。この場所は、住民でも絶対に立ち入ることができず、1日1回のメディア用のバスでのみ見に行くことが許されています。各場所で20分ほど取材する時間がありますが、行ける範囲は制限されていて、同行している警官が厳しくチェックしています。メディア関係者はこの限られた時間内に、収録や中継をしたりしています。

メディアバスでまわった大聖堂の様子です。
ニュージーランド地震 クライストチャーチ大聖堂
この時は、大聖堂の正面の型に合わせて土台作りをしているところでした。これで大聖堂を少しでも固定するんだとか。
手前に見える植物で出来たかわいい像は、クライストチャーチで開催中だったフラワーフェスティバルで飾られていたもの。まだ残っていた。
花束やメッセージ付きのカードなども置かれていました。

これが震災前の様子。大聖堂広場には花の飾りがいっぱいあったんだ
多くのお店が出て、たくさんの人でにぎわってました。
ニュージーランド地震 大聖堂地震前
2011年2月11日撮影

前回きたときは、そのままだった巨大チェスも作業の邪魔になるからか、脇によけられてたよ。
ニュージーランド地震 クライストチャーチ大聖堂
大聖堂広場は、観光客のみじゃなくて、住民にもいこいの場。
クライストチャーチの街は大聖堂を中心に徒歩で歩ける距離にあり、仕事や学校に行くとき大聖堂前を横切るのは日常だった人も多い。
ここを通ると、毎日パフォーマンスがあったり(特に夏)、ニュージーランドの魔法使いが演説してたり、イベントが開催されていたり・・・賑やかで楽しい場所でした。

大聖堂広場にあるインフォメーションセンターの建物(左側)。見た目は崩れていなかった。
中はどうなってるか分からないけど・・・
ニュージーランド地震 大聖堂広場
右上のドームは壊れていた

大聖堂前にトラムの停車場があるよね。その奥に見える古い建物
ニュージーランド地震 大聖堂広場
これはひどい・・・。
でもイミグレーション(ニュージーランド移民局)の入っている建物の入口には緑のステッカーが貼ってありました!
クライストチャーチ図書館(シティーセンターの)は黄色。
これらは簡単なチェックで、暫定的なものだということですが・・・。

Pyne Gould Corporation (PGC)ビルディング。
重機を使って、上の部分を取り除いているところでした。
ニュージーランド地震 PGCビル
ちょうど、上の部分が壊されて崩れ落ちてきた

とても危険な現場なので、離れたところまでのアクセス。
ニュージーランド地震 PGCビル

今回の地震は、同じ構造の建物を多く持つウェリントンなど他の都市にも波及していて、古いレンガ造りの建物は、補強するか建て直すかという話にもなってきています。
確かにニュージーランド中、今回クライストチャーチで崩れてしまったような歴史的な建物は、古い建物は多くあります。
救助作業も懸命に続けられていますが、CTVビルのように今回倒壊した建物の原因究明を早く行い、地震に強い都市になって欲しいです。