地震

突然車での立ち入りが禁止に…:ニュージーランド地震

ニュージーランド南島クライストチャーチ地震が起きた直後から、クライストチャーチ中心部(CBD)は封鎖されています。
私の家も職場も立ち入り禁止区域で、私は住民のみ立ち入りの許可されているところに住んでるんだ。

制限区域に住んでいる人たちは、その制限からとても不自由な思いしています。
突然一時的に戻れなくなったり、車で入れないなどのルールの変更、入口が連日変わったり・・・夜間外出禁止令が出ているので、6時半以降うろうろしていると逮捕される恐れも。
この時間がまた早い。地震直後から道がとても混んでいる から、帰る時間も予想出来ないし…。
個別に業者も入れないから、各修復作業も出来ない。

一昨日までは、住民であればグリー ンゾーン3(うちのあるエリア)にはBarbadoes Streetから車で出入りができたんです。
ところが...、昨日、車で出かけて戻ってくると、ここから車では入れなくなった!!
Barbadoes St.の入口では、話を聞こうとCBDの住民の車が何台も並び、警官と怒鳴りあってる人も・・・
住民も電気や水も無くて不自由にしている人も多いので、さらに車で突然入れないなんていわれたらキレる人もいます。

かなり待って軍の方が来たので聞くと、急にルールが変わって、住民でも車での立ち入りが禁止になったとのこと。
さらに理由を聞こうとすると、「ポリスに聞いてくれ」。
さらに待って、ようやくポリスに聞くと「Armagh Streetに行ってくれ」と。

でも話を聞いてるとなんかおかしいんだよね。
というのも、Armagh Streetから入れるんですよね?って聞くと、「そこで中に入れるのか確認してくれ」って言うの。
Armagh Streetの入口へは遠回りしないといけなく、しかもそっちへの道がやけに渋滞してる・・・
住民にとってはすごいストレスだよね。入口にいる軍の方たちは外国人が多く、土地感もない。
基本的にはすごく親切でときどきジョークも言って笑わせてくれたりもするけど、立ち入り禁止区域への出入りについては「命令に従っているだけだ。」と交渉の余地もありません。

結局、住民説明会の時間が近づいたから、とりあえず家に戻るのはやめて、住民説明会に行きました。
知り合のベスいもいて、私と同じ体験をしていて「なんで今日、急に車で入れなくなったんだ!」って怒ってた。
説明会の後、個別に質問するチャンスがあったからCivil Defenceの代表に直接聞きに行ったよ。同じ問題を抱えるベスと一緒に…
すると、同じようにArmagh Streetに行けと言われた住民が何人もいました!

Civil Defenceの代表: 「Armagh Streetから入れるという情報は全くのうそです!!」

住民: 「じゃあ、なんで急に車で入れなくなったんですか?!」

Civil Defenceの代表: 「立ち入り禁止区域の住民で、興味本位でRed Zoneまで入ってくる車があって困っています。なので、一時的に住民であっても車での立ち入りを禁止にしました。」

住民: 「Red Zoneはゲートがあるから、車で入れるわけない!!」

Civil Defenceの代表: 「・・・・。でも住民が入れないのは困るので、前向きに検討します。」

被害のひどかったシティーセンターの店は当然開いていないし、水や食料を買ってくるのに車はいる。
地震から2週間近くたって突然「やっぱり危険なゾーンを車で見学しにいく人がいるから、車立ち入り禁止ね!」って・・・。今まで入れたのに!

オフィサーの周りに集まった住民は「ただでさえ毎日辛いのに、なんで政府はこんなルールを作って生活をより難しくするんだ!だいたい車で危険な区域なんて興味本位で入ったりする人はいないよ。
みんなそんな状態じゃない。ただ毎日暮らしてるだけなのに・・・。」
と悲しんでいました。

結局、もう夜間外出禁止時間が近付いていたので、私もビー リーアベニューに車を置いて帰ることに。
ビーリーアベニュー沿いには車がびっしり停められ、真ん中の島の部分にも何台も停まっていました。
家に戻ると、戻ってきた住人達が集まっていて、話の中心はやっぱり車で入れなくなったこと。
「なんで車で入れないんだ!雨の中、買ったものとか水をここまで運んできた」と言ってました。

今後シティーセンターの立ち入り禁止区域は、安全が確認でき次第、順番に開いていきます。
住民は不便も多いけど、行政もしっかりと24時間体制でCBDが安全であるようにチェックしてくれてて、そういうところはみんな感謝してるんだ。
昨日の夜は、夜1時を過ぎてもヘリコプターが飛んでて、しかも市街地をサーチライトでスポットライトみたいに照らしていて、眩しい&うるさかったけど、これも防犯のため。

私も、もうこんな孤立状態で2週間は暮らしているので、このエリアが解放される日が待ち遠しいです・・・!