地震

クライストチャーチ地震から半年経って・・・

ニュージーランド南島、クライストチャーチで発生した地震から今日で半年。
あっという間だったような、長かったような…
朝の番組でも、今日で半年っていうことで地震の話題が出てたよ。

震災直後には「半年経つ頃にはもう少し中心部が解放されているはず」と思っていたけれど…
実際には、まだクライストチャーチ中心部が広い範囲で封鎖されたまま。

クライストチャーチの立ち入り禁止区域、Cordon Map
クライストチャーチの立ち入り禁止区域マップ
地震発生直後から少しずつ警戒区域が小さくなっていっていたのに…最後にエリアが少し解放されたのは6月3日
3カ月以上規制線が変わらないと、進展が少ないように感じてしまうよね…

でも実際には、私の家はレッドゾーンそばにあるから、毎日早朝から解体作業の地鳴りのようなゴゴゴゴ・・・っていう音があちこちから聞こえてきます。
日本の作業のスピードからみたら明らかに遅いような気がするけど、見る度に”ここの建物も無くなった!”とか思うし、少しずつ着実に進んでるのかな。

エイボン川の脇の道路が1m以上陥没してずっとそのままだったFitzgeraldアベニュー

陥没した道路
最近やっと修復工事が始まった
シティーの外側を走る道路で、地震以来、通勤・帰宅時にはすごい渋滞になっています。

CTVビルディングの跡地
クライストチャーチ地震から半年後のCTVビル跡地
完全に取り壊されて、更地に

ここに来ると、地震直後のことを思い出し心が痛みます。
現在、王立委員会(Royal Commission)がCTVビル倒壊の原因を究明しているところです。

向こうに屋根だけ見えるのが斜めに傾いてしまったホテル・グランドチャンセラー。
この角度からだと分かりにくいけど、別の方向から見たらけっこう斜めになってるのが見えて怖いよね。

グランドチャンセラーの取り壊しも上から順番に崩していくことが決まって、高いクレーンも設置されている…けれど、この高いホテルの取り壊しに1年程かかるんだとか。
このホテルが安全な高さまで取り除かれないと危険だから、繁華街だったホテル周辺の作業も進まないみたい。

多くの建物は大きなショベルカーでどんどん崩していくものの、歴史のある建物の解体には時間がかかる!
歴史的な建物は作業が遅い
部分ごとにていねいに崩していって…

一つ一つにメモがついてる!表のドアとか書いてあった
歴史的な建物の一部
これらを取っておいて、再建の時に使うのかな・・・
でも、こんな風に場所が分からなくならないようにやってたら、時間も、人件費も膨大にかかりそうだよね。
歴史的な建物も多いクライストチャーチ。だから、作業が早く進まないのかも。

最近、クライストチャーチ大聖堂を仮設するっていうニュースもあったよね!
日本人建築家の坂茂さんが設計し、地震から1年後の来年2月22日に仮設大聖堂が完成予定なんだとか。
何と素材は強化された紙!現地の素材、人材を使って作るということ。
紙とはいっても、制作に400万NZドル(2億7千万くらい)かかるんだって。意外と高い・・・!

ちょうど去年の震災時は、クライストチャーチ名物、フラワーフェスティバル期間中だったよね。
今フラワーフェスティバルのサイトを見てみたらまだ情報は更新されていなかったけど、来年のフラワーショー(Ellerslie International Flower Show)は来年も開催決定って書いてある!
2012年3月7日から11日にノースハグレーパークで開催!!

参考:2年前のエラズリーフラワーショーの様子
来年ぜひ参加したいな!!

9月4日にM7,1の地震があってから、余震は7000回を超えたんだとか。
余震はここ3カ月位、比較的落ち着いてきています。
たまにM4がある位?(家がミシミシ鳴ったり地鳴りがしたりするものの、物は落ちない位)
最近は、比較的余震も少なくなってきたし、このまま落ち着いて欲しいです。