クライストチャーチ

Man in a Suitcaseのオープニングナイト:オークランドであった事件を演劇化

新しいThe Court Theatreの新しい劇、Man in a Suitcaseのオープニングナイトに行ってきました。

Court Teatreはニュージーランドでもトップクラスの劇場。
日本にいた時にはプロの演劇を見に行ったことはなかったけど、ニュージーランドに来てからはアートセンターでやってたこともあって、時々見に行くようになったよ。

今回の劇は、実際に2006年にオークランドであった中国人留学生殺人事件を元にして作られたストーリー。

クライストチャーチのコートシアターと、中国の大学の共同プロダクション
Man in a suitcase
コートシアター公式サイトより
先週の土曜日がオープニングナイトで、月曜の朝の生放送でレビューを担当することになって行ってきたんだ。

レビューに行く事はときどきあっても、今回は生放送でのレビューだし、しかも劇の役者も来るってことで見るのにも気合いが入る・。・

地震後アディントンに移ったコートシアター
新しいクライストチャーチのCourt Theatre
移ってから来るのはこれが2回目。踏切の近くだから、電車が通ると騒音&振動が気になる

新しいコートシアターの中はこんな感じ
Court Theatreの中
アートセンターの時よりも広い!

オークランドであった実際の殺人事件を元にしてるけど、舞台はクライストチャーチの設定だったよ。

語学学校に通う中国人留学生が、クラスメイトに誘拐され、中国にいる両親に身代金を要求され、ホテルで殺されてスーツケースに入れられて海に流された話。
実際の事件ではオークランドのWaitemata harbourでそのスーツケースが発見されたけど、設定がクライストチャーチだからリトルトンハーバーに変わってた。

すごくダークな設定だけに、楽しめるかどうか不安だったけど…
中国人留学生がカジノにはまってしまったり、ミャンマーからの難民がホテルのクリーナーとして働いていたり、まだ来たばかりで英語がうまく通じなくて、パーティーでうまく話せなかったり…設定がリアル。

私もニュージーランドに住む外国人として、共感出来るところも多かったよ。

ステージ上でニュージーランド人はホストファミリーの1人のみ。後はみんな中国人で、中国語で話している時には後ろのスクリーンに英語の字幕が、英語で話してる時にはスクリーンに中国語の字幕が出てた!
中国語と言っても、マンダリンとカントニーズの2種類が使われていたみたい。
演劇としては新しい試みだよね。

というか、コートシアターでアジア人を見たのは初めて。
ニュージーランドにはいろんな国籍の人が住んでいるんだから、たまにこうやってステージでも出てくることによって地元の人に親近感を持ってもらえたらいいよね!

オープニングの後は、おつまみや、スパークリングワインも出たよ
オープニングの後は、おつまみも
スパークリングワインと美味しいおつまみを片手に、劇の出演者やライター、演出家なども出てきて劇について話しが出来る場なんだ。

時々一緒に仕事をするエリザベスが今回のキャスティング&脚本の指導をしてたみたいで、原作者のリンダと一緒に見に来てた!
同じくレビューのために来てる他の番組の人たちと感想を話しあって、本番で何を話そうか考えてたよ。

そして月曜日…

生放送
コートシアターのジェフと、役者さんとギャリーと私で朝のワイド番組Morningsで劇のレビュー

Man in a Suitcaseはコートシアターで9月1日まで、チケットは大人一人48ドルです。