クライストチャーチ地震で大きな影響を受けた東側の地域。
Bexley、Avonside、Avondale、Dallingtonなどを中心としたエリアだけど、このエリアに住む人達が心配していたこと・・・
それは、このエリアに再び住むことができるのか、それとも土地自体を捨てることになるのか・・・。
2月の地震以来下水も使えないままだし、復旧しても余震の度に使えなくなる。それこそ、昨年の9月の地震から下水が使えないままだったエリアもある。
液状化のひどいエリアについては、再建するにも地盤が弱いから意味がないんじゃないかって声も・・・
このエリアがどうなるかについてはテレビなどでも度々取り上げられているけど、具体的な案は政府から何も出てこなかったしね。
保険が出れば他のエリアに引っ越すとかもできるかもしれないけど、それ自体もまだまだ時間がかかるみたい。だから実際にクライストチャーチ内の被害の少ない西側のエリアに引っ越したくても引っ越せない人も多いって聞きました。
そんな中、23日にJohn Key首相とGerry Brownlee大臣が記者会見をして、ニュージーランド政府が土地と家を買い取る支援策を発表しました。
この会見はテレビやラジオで生中継された他、ネットでもリアルタイムに見ることが出来るようになってたんだ。
同僚にもこのエリアに住んでいる人がいるから、ツイッターにも書いたけど、私の職場でも、みんなでパソコンを囲むように座って発表を聞いたよ。
動画は9分くらいだけど、この後質疑応答もずっと続いてた。
発表の内容はこんな感じ…
地震の被害状況により、新たにクライストチャーチがレッド、オレンジ、グリーン、ホワイトに区分けされた。
レッドゾーン…約5000棟。
建物や土地を直すのに莫大なお金がかかるから、政府が2007年の評価額で家と土地の全てを買い取る(後で各個人の入っている保険会社から政府へ家の文が支払われる)か、土地だけ政府に買い取ってもらい、家については各個人で入っている保険会社から支払ってもらう
オレンジゾーン…約1万500棟。さらなる調査が必要なエリア。調査の結果により、グリーンかレッドに変わる
グリーンゾーン…約10万棟。建て直しても大丈夫なエリア
ホワイトゾーン…まだ調査が終わっていないので、区分されていないエリア
自分の家が何ゾーンなのか住所を入れて簡単にチェックできるランドチェックというサイトが立ち上がっています。
参考:landcheck
記者会見直後、このサイトにアクセスが集中しすぎてかなり表示が遅かった!
しばらくして試しに自分の住所を入力してみたら…問題ないグリーンゾーンだった。
St Albansに住むミュージシャン夫婦は、液状化もけっこうしていたストリートに家があってホワイトゾーンだった。
郊外にファームを持つ友達は、さすがにちょっと離れてるから調査がまだ来てないのかホワイトだって。でも大丈夫そうだって言ってた。
レッドの地域ほどではないけど、かなりダメージを受けているマーガレットの家はオレンジじゃん?!とみんな予想してたけど、住所を入れたらエラー!なぜか色分けすらされてない!?
意外と大雑把に分けてあるんじゃなくて、同じストリート上の家でも、あっちはレッドでこっちはオレンジ、向こうはグリーンなんてこともあるみたい。キチンとチェックしてるんだね。
昨日の新聞The Pressには見やすい地図が載ってました
この地図を見てみると、クライストチャーチの東側だけじゃなくて、St Albans, Fendalton, Merivaleの一部や、Kaiapoiなどにもオレンジゾーンがあるんだね。
オレンジゾーンに分けられているエリアは、比較的被害の大きかったエリア。どうなるかまだ分からないって不安になるよね…
家にはなんとか住めるけど、被害の最も大きいベックスリーに住んでいる人に何ゾーンだったか聞いてみたら、
「まだうちが何ゾーンか特にチェックしてないのよ~。でも、うちはたぶんレッドゾーンよ。近所ごと液状化で大変なことになってるもの。でも考える時間は十分にあるし...まあ出ることになったら寂しいけどね。このエリアは海が近くて好きだったから」
レッドクリフに住んでいる友人。家にレッドタグを貼られ、物も取り出せない状態なんだけど、聞いたらまだ自分の家のゾーンを調べていないって。出来るだけ考えないようにしているんだとか。
確かにそうだよね…
地震のストレスもあるし、保険会社からお金が出るのもいつになるのか全く分からず、下水が直らなくて4カ月もトイレが流せない…その上住宅ローンを組んで買った家の運命がどうなるか分からないなんて、ずっと考えてたらおかしくなりそうだよね。