イベント・お祭り

クライストチャーチ地震で出来たギャップを利用したイベント:Gap Filler

今日クライストチャーチのハグレーパークでは、毎年恒例イベント「コカコーラ・クリスマス・イン・ザ・パーク」が開催されますが、それとは別に、こんなユニークなイベントも行われています。

クライストチャーチ地震で崩れた建物の跡地でGap Fillerイベント

ギャップフィラー(Gap Filler)というイベントで、その名の通り、Gap=クライストチャーチ地震により建て壊されて空き地になった土地を、Fill=クリエイティブなイベントで活性化させよう!というもので、25日から始まっています。

プレインズFMでも主催のCoralieさんにインタビューしました。
「地震で空き地になってしまった所をクリエイティブな方法でアクティブにしてきたいと思って。
具体的には、空き地にかわいいガーデンを設置したり、壁をデコレーションしたり、ダンスホールにしてしまったり・・・
クライストチャーチ地元のアーティストにお願いしているんです。

また、地震後に市街地に来る地元の人が減ったから、このイベントで少しでも活気を取り戻してほしいな。
イベントは夜がメインだけど、昼も12時から会場はあいてるから、公園のようにランチ休憩にでも使いに来てね!」

初日の25日にあった野外映画上映を見に行ってきました。

場所は、コロンボストリートにあったSouth of the Borderというメキシカン料理の跡地。
不動産会社ブレイジアーズのオフィスの隣で、ここは地震直後に、壁が崩れて部屋やトイレなどが外から見えるようになってたから新聞などでよく取り上げられていた場所なんだ。

震災直後の写真(1枚目の写真の場所):クライストチャーチ付近でM7.4の地震

今は、建物は危ないということで取り壊して何もないところなんだけど、ここに植物やパラソル、デコレーションが設置されて、ライトアップもされ、コーヒートラックも来ていました。
みんな、つまみを片手にビールやワインを飲みながらピクニック気分。
gap filler
会場はこんな感じ。メキシカンレストランが建て壊されて寂しい雰囲気だった土地が、がらっと雰囲気が変わって素敵なイベントに!
緑のマットが全体的に敷いてあったから、地面に直接座れるようになってた

暗くなってきて、ライトアップされて雰囲気出てる
クライストチャーチ地震後のスペースを利用

主催のCoralieが初めに挨拶。
クライストチャーチ地震後
ニュージーランド・フイルム・アーカイブから無償で映画を貸してくれたことへのお礼、主催者の紹介など・・・
会場は盛り上がって拍手喝采でした。

この日放映されたのは、1928年に制作されたDaughter of Christchurchという白黒の無声映画。
無声映画=もちろん音声が無いので、バイオリンとギターの生演奏も同時にあったんだ。
ちゃんとシーンにあった音楽が演奏されてた!

また、もちろんセリフも聞こえないので、途中に画面に文字が表示されたりしてたよ。
昔のクライストチャーチの映画
文字のデザインもかわいいよね!

ラブコメディーのストーリーも面白かったけど、なんといっても90年前のクライストチャーチで撮影されているので風景、登場人物の服装など興味深かったです。
大聖堂広場にも道路が走っていて、トラムと一緒に荷馬車が多く通っていたり、信号の変わりにヘルメット被ったお巡りさんが道の真ん中に立っていたり…

途中で映像が止まりそうになるというハプニングもあったけど、映像がスローになったとたんに演奏者が焦りつつも音楽をスローにして調整していた。

25日から始まったイベントですが、しばらく同じ会場で開催していくそうです。
その後は場所を移動したりして続けていきたいとのこと。
上映映画やスケジュールは毎日異なるので、ホームページ↓で確認してください。

Gap Filler

832/834 Colombo Street, Christchurch, New Zealand

ホームページ:https://www.gapfiller.org.nz/


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