ニュージーランドでは、今日は4連休のイースターホリデーの最終日。でも今年はアンザック・デー(ANZAC Day)でもあるんだ。
アンザックデーとは、1915年の第一次世界大戦で、オーストラリア・ニュージーランド軍がトルコのガリポリ半島に上陸した日(4月25日)で、第一次世界大戦だけではなく、その後の戦争の犠牲者を追悼する日として、祝日と定められています。
ANZACとは、Australia and New Zealand Army Corpsの略だけど、ニュージーランド、オーストラリアだけでなく、サモア、トンガ、クック諸島、ニウエでも休日になってるんだとか。
アンザックデーが近くなると、テレビでは戦争に関するドキュメンタリー番組などを放送したり、学校でも戦争について習ったりします。
私も先週はアンザックデーについての番組収録もあって、改めてこの日がニュージーランドにとって大事な日なんだって感じたよ。
本屋さんでもANZAC関連の本が並んでいた
本棚に置いてある、フエルトで出来た花はポピー。
この時期になると胸にポピーをさしている人を多く見かけるし、ショップにもところどころに飾られてるよね。
アンザックデーには、ニュージーランド全国で追悼式典が行われます。
クライストチャーチでも毎年早朝6時半に大聖堂広場でDawn Serviceがあるんだけど、大聖堂広場はもちろんレッドゾーンで立ち入り禁止なので今年はハグレーパークで開催されることに。
毎年夜明けまえからスタートするこのイベントも、地震の影響で暗い時間から集まるのは危ないからと、7時半スタートになったんだ。
ハグレーパークに着いたのは7時半ジャスト、パレードが終わった後でした。
まだ朝早いし、曇りで外は薄暗い…
早朝のハグレーパークだけど、2000人以上が集まったんだって!
クライストチャーチのボブ・パーカー市長や、ガバナージェネラルのお話、ニュージーランドやオーストラリア国歌斉唱など…
ステージ前に設置された仮設の記念碑に、お花が添えられていきました。
途中には、軍の飛行機が飛んでいた
飛行機が飛ぶ音が、戦争物の映画でよく聞くものと同じだった
今日はクライストチャーチではハグレーパーク以外の各エリアでも追悼式が行われていたし、ニュージーランド全国各地で式典がありました。
オークランドはAuckland War Memorial Museum、ウエリントンはNational War Memorial、ロトルアはOhinemutu、パーマストンノースはThe Squareで、ネルソンではAnzac Parkでなどなど…今日はテレビで一日追悼式の様子が放送されています。
式典ってニュージーランドとオーストラリアだけなのかと思ったら、他にもロンドンやニューヨーク、北京、アフガニスタンなどでもアンザックデーのメモリアルサービスがあるんだとか。
ハグレーパークへ歩いていく途中、シティーではすでに解放されているエリア内でも、工事によって一時的に封鎖されている場所もあったりするので、ちょっと迷ったよ。
途中警察に道を聞いても、たぶんあっちの道は開いてると思うけど…と毎日変わる状況を把握しきれていない様子だった
この前の余震で倒壊寸前になっていたSalisbury St.とVictoria St.の角の建物はすでに壊されいて、再び通行可能になってた
カジノ近くに建つ時計台。遠くからしか見てなくて問題なさそうと思っていたんだけど、近くを通ってみたらヒビが入ってて補強されてたんだね