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ニュージーランド移住

第5回 ニュージーランドへ再渡航

オークランドの電車

ニュージーランドの歩き方に執筆したコラム「ニュージーランド移住までの道」

*ガイドブック「地球の歩き方」の公式サイト「ニュージーランドの歩き方」に連載したコラム「ニュージーランド移住までの道」の再掲載です。

ワーホリ2年後に3カ月間ニュージーランドへ再渡航!

前回までの話

大学でマスコミの勉強中に休学し、一年間ニュージーランドへワーホリへ。これから楽しいところだったのに!英語もここから伸ばしたいのに!友達とももっと仲良くなりたいのに!と帰国したくない気持ちをいっぱいかかえたまま日本へ戻り、大学の学習を継続。
ワーホリから帰国してからはニュージーランドに移住したいという気持ちが強くなっていった

ワーキングホリデーが終わって帰国してから、約2年。
2005年1月に、再び3カ月間でクライストチャーチに渡航することを決断。
目的は現地からのラジオ番組生放送(ずっと事前収録で、日本で制作してニュージーランドで放送してたからね)。
それと英語の勉強に、ニュージーランド移住の下調べも兼ねたいという気持ちも。

正直目的がどうこうっていうより、ただ純粋にニュージーランドにまた行きたかった。

今回たまたま安かったのがコリアンエアー(大韓航空)。当時は行きも帰りも夜のフライトで、長時間のフライトも寝ちゃえば楽そう!って思ったんだ。

ニュージーランド航空に憧れがあって乗りたかったけどたまたまその時はセールとか無くて、他にカンタス航空やシンガポール航空などいろいろ比較して、たまたま安くなっていたのにしたんだ。

機内食の賞を受賞したという焼きコチュジャン入りのビビンバも美味しかったし、韓国の空港での免税店巡りもなかなか楽しかった。

3カ月の滞在全てがクライストチャーチじゃなくて、ニュージーランドに着いてまず最初の1週間はオークランドのニュージーランド人の友人の実家に1週間ホームステイして、その後クライストチャーチに移動、3カ月の帰国直前に、またオークランドの同じ場所で1週間ホームステイしてから帰国っていう計画を立てたんだ。

オークランドで2週間ホームステイ+クライストチャーチ2か月半

今までクライストチャーチでしか生活したことないから、オークランドで計約2週間ホームステイするのが楽しみ!

実際このプランで良かった!

オークランドでは滞在が限られてるから、ニュージーランド人の友達アンナの両親がいろんなところに連れて行ってくれて…ワンツリーヒルに上って眺めのいいカフェで美味しいアフターヌーンティーしたり、日帰りでハミルトンに連れていってくれたり、4歳位の孫も一緒にビーチ巡りしたり、オークランドの港からフェリーですぐのランギトト島をハイキングしてランチ、ワイヘキ島めぐり、犬の散歩や地元の集まりにも連れてってもらったり……ただ毎日家族と一緒に行動してる毎日が新鮮で楽しかった!

まさにオークランドに「住んでいる」体験。特に宗教も関係なく、週末には教会に行くのに連れて行ってもらったりも

オークランドでホームステイ

オークランドのダウンタウンへ電車で行った時もそう。
クライストチャーチには電車がないから文化の違いに驚きの連続で。
ニュージーランドで電車に乗ること自体が初体験だったんだけど、吊革が無い&電車内に広告が1つも無い。自転車ごと電車に乗ってる人もいる!

電車の時刻に間に合わなくて、遠くからゆっくり歩いてくるお婆さんが乗車するのを待ってて、ダイヤが大幅に遅れたり…!
こういうのって、ほんと海外っぽいというかニュージーランドらしいというか。

行きは最新の電車だったのに、帰りはイギリスから古くなったのを輸入したという?すごく古い車両だったし…ただこうやって電車で移動するだけでも毎日がキラキラして発見の連続だった。

英語は2年間のギャップがあったけど、最初のオークランドでの1週間でかなり感を取り戻してきたかな。日本語をしゃべる機会も全く無かったしね。

そして、いよいよクライストチャーチへ移動!
まずはバッパー(バックパッカーズ=格安の宿)の個室を3日だけ抑えといて、この間にもしフラット(シェアハウス)が見つかれば…って思ってたんだ。

★この時まだVISAやマスターのクレジットカードを持っていなくって(JCBは持っていたけど取り扱い店が少なかった)アンナのお母さんが宿を予約してくれた…^^;

考えてみれば、バッパーに泊まっている3日でフラットを見つけようっていう考えが甘かった。
とにかく日数がないから焦っちゃって。

シティーセンター(クライストチャーチ中心部)で、電気代など全込みで週70ドル!というキウイ1人と後は全員日本人の激安フラットを見つけて。

当時若かったのもあって「家具が無くて超狭くても、一軒を6人でシェアでも、激安だし良いか!立地がいいし、どうせ忙しくて家には寝に帰るだけだから問題ない」って思ってたけど、旅行中ならまだしも、やっぱり生活となると不便だった。

クライストチャーチにも関わらず、部屋は物置みたいな狭さだからスーツケースを広げるスペースも無かったし、家具がシングルベッド1台だけだから物を置く場所もない。
でも週70ドルしか払ってないなら当たり前なのかな。
(2005年当時の物価にしても考えられる限り激安)

また、ワーホリ時のフラットと違って、フラットメイトはそれぞれの生活をしていて(ワークビザで働いている美容師さんや日本食レストランで働いている方など)会話もほとんどなかったから廊下に出るのもちょっと気まずかった

ニュージーランド フラット生活

クライストチャーチに来たらまた毎日がワーキングホリデーの時みたいに楽しいに違いない!って漠然と考えてたんだけど、これが違ったの!!
ワーホリ時代の友達はみんなそれぞれの国に帰国しちゃってる。
ニュージーランドに既に永住してる友達は、フルタイムの仕事や子供の世話があって忙しくて普段あまり会えない。

ボランティア英会話クラスに顔出しても、週に1度しか顔合わせないから、なかなかいっしょに出かけるほど仲良くなれない…

美味しそうなレストランの前を通っても、一人で入りづらいから行けないし、だんだんホームシックになってきた。

ラジオ局の機械が新しくなってて、生放送に向けて再びトレーニングを受けたり、アートセンターにインタビュー録りに行ったりとやりたいことを出来て嬉しかった反面、やっぱり仲いい友達がいないと、自然とホームシックで辛くなってくる…

思ったより深刻になってきて、気づけば国際コーリングカード(当時はLINE通話など一般的ではなく、格安で国際電話できるカードを使って固定電話から日本に電話して話すしかなかった)の通話料金がかなりかかっていた。

そこで滞在2週間目から、思い立って語学学校に通うことにしたの。そしたらクラスメイトと毎日会うし、アクティビティーもあるしですっかり打ち解けて、ホームシックが劇的に緩和されて本当に驚いた。

今までのホームシックは一体!?という位

ニュージーランドに3か月滞在

こんなことなら初めに行けば良かったって思ったよ。

語学学校は英語を学ぶだけの場所じゃない。
一緒にイベントを楽しんだり、気になるカフェに入ったり、そんな仲間を作る大切な場所だったんだ。

他の人たちと出会う機会はニュージーランドに滞在しているだけでもたくさんあるものの、語学学校では「毎日顔を合わせる」「放課後時間がある」という好条件がそろっていて、これ以上いい情報網&友達環境は無かった。

さらに英語も学べるから、前に進んでる感じがして、友達も国籍を問わずたくさん出来て、先生とも仲良くなってご飯に連れていってもらったり、アクティビティーに参加したり…

ここから生活が楽しくなってきて、ニュージーランドにビジタービザで3ヵ月のみの短期滞在生活が一転したんだ!

ネルソンでカヤック
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