ラジオ局での仕事では、放送される各番組のアイテム(生放送の事前収録部分、事前収録番組の製作、インタビュー、CMなど)のレコーディング、編集などをしているけど、たまに放送局にプライベートジョブの依頼が来る。
ラジオで流れる音声ファイルではなく、外部で使われるものを作るんだ。
オンラインラーニングの音声を発注、企業VTRのナレーション、クライストチャーチのイベントで流すオーディオの作成など・・・ウエリントンにあるニュージーランド国立博物館テパパの展示用音声ファイルを録音したことも。
先日、久しぶりにそんなプライベートジョブのスタジオ予約が入っていたの。
ニュージーランド全国の通訳が登録している組織から、通訳にこれからなる人のトレーニングに使う音声ファイルを作りたいって。
裁判所での通訳、病院での専門用語が多く必要な医療通訳、ニュージーランドの政府機関と交渉時の通訳など…どれもニュージーランドに移住してから外国人が直面するかもしれない、大切なのに面倒で複雑なケース。
クライストチャーチの裁判所
ニュージーランドの実際にあるシーン設定での通訳トレーニング音声なんて興味津々で収録していたんだけど、これが
日常会話では出てこない単語が続出!
医療専門用語、法律用語、そもそも日本語でも知らないような話の内容や単語…
聞いて意味は分かるけれど、細かいところはその分野に精通していないと語訳につながると感じた。
全ての収録が終わって、完成したファイルを手渡してから、通訳のマネージメントをしているコーディネーターと話したよ。
「英語力がそれなりに高いと「通訳もできる」と思われがちだけど、通訳は全く普通の英会話とは違うスキルなのよね!」
分かる…!
英語で話しているときは、頭の中は100%英語。
日本語で話しているときは、もちろん日本語で考えているから、それらをMIXしないといけないというのはけっこう辛いw
そういった訓練が必要になってくる。
英語上級者なら誰でも通訳が出来るわけではない
通訳コーディネーター「不思議なくらい、誰もが「通訳は英語上級者なら誰でもできる」と思っている人が多い!
英語ペラペラ=通訳も得意では無い!!
まず相当なボキャブラリー(語彙)が必要でしょ。
一言一言ずつどんどん訳していけばいいのではなく、メッセージ全体の意味合いを捉えて伝える。
メディカルセンター、電話通訳、医療通訳、警察署でのトラブル時の通訳、市役所での手続きあたりは定番どころで、通訳のニーズがある。
英語力が高いのはもちろん、その国の文化も知っていないとうまく訳せなかったり…
事前準備だって大切。通訳するその現場だけでなく、その前にしっかり予習する必要があることも。
だから「英語が出来るから通訳も出来ていいね!」というのは違う。
高い英語力はあって当たり前。その上で訓練を続け、常に学び続けて得たスキルを使う専門職だから」
通訳としてデビューしてからも活躍しつつ、実践の練習を繰り返してどんどんスキルが磨かれていくもの。
常にアンテナを張って勉強し続ける分野だって強調してた。
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